研修・セミナー

鳥取県米子市(2011)

鳥取県米子市 現地研修概要

事業ごとのまちづくり会社で進める「米子方式のまちづくり」
~小さな取り組みを一つ一つ実現し、連鎖させていく~

空き店舗を利用した住民の手作りによよるまちづくり拠点「笑い庵」
空き店舗を利用した住民の手作りによよるまちづくり拠点「笑い庵」

旧銀行建築を活かした「Qビル」。カフェレストラン、セレクトショップ、美容室が入居
旧銀行建築を活かした「Qビル」。カフェレストラン、セレクトショップ、美容室が入居

地元農業者と連携したマルシェの様子
地元農業者と連携したマルシェの様子





米子市中心市街地の商店街の空き店舗率は、2010年1月時点で35%、通りによっては50%以上となり、歩行者通行量は10年前の1/4にも落ち込んでいました。また、経営者の高齢化も進み、後継者のいる店舗は1/5程度に限られ、さらなる賑わいの低下が懸念されていました。

その中で、空き店舗を活かして新しい商売を考える若い商業者の動きも起こってきました。伝統的な町屋や重厚感のある元銀行の建物などに、物販と飲食を兼ねた店舗等を出店し、若者だけでなく中高年の集客にも成功。個性的な専門店が点在するようにもなり、休日には若者が集う姿も随所に見受けられるようになりました。

こうした動きを提案し、応援しているのが杉谷リーダーです。「全体構想を策定してから動くのではなく、小さな取り組みでも今あるものに注力して一点突破し、それを連鎖させ全体構想につなげる」という発想で、事業ごとにまちづくり会社をつくって進めるという手法は「米子方式のまちづくり」とも称されています。

中心市街地に賑わいが戻ってきたことで、老朽化したアーケードを撤去して新しい商店街づくりへの取り組み、地元農業者等と連携したマルシェ、まちなかへの高齢者専用賃貸住宅整備など、新しい動きが続々と起こっています。

空き店舗率35%の商店街で、小さな取り組みでも一つ一つ進めていくことで、中心市街地に賑わいあるエリアが着実に広がってきています。

今回の研修では、杉谷リーダーを講師に迎え、「米子方式のまちづくり」や、複数の取り組みを同時進行させながらヒト・資産・資金・情報・支援策等をトータルにマネジメントするタウンマネージャーの役割についてお話いただきます。また、上記の取り組みの担い手である商業者を交えたトークセッションも予定しています。

受講者皆さんの地域でも活用できるヒントを、たくさん持ち帰っていただけることと思います。心から、ご参加をお待ちしております!

街元気リーダー

杉谷 第士郎

杉谷 第士郎鳥取県米子市

米子市中心市街地活性化協議会 タウンマネージャー
米子市出身。大手流通企業にて商品開発、経営企画、新規業態開発に従事後、イタリア・ミラノにて大型複合専門店の開発・経営を行ない、以降、多数の事業提携プロジェクトに携わる。2004年にUターン。(財)とっとりコンベンションビューローにて地域資源を活かしたオリジナルコンベンション企画に従事した後、米子コンベンションセンター館長を務める。2007年春よりまちづくりNPOの設立に参画。併せて広域観光推進による地域活性化を目的としたNPO、地域の支え合い福祉ネットワーク形成を目的としたNPOに参画。2007年12月より米子市中心市街地活性化協議会・タウンマネージャーを務め、協議会活動と中心市街地活性化基本計画の策定を推進し、そのコア事業となる“にぎわいトライアングル”における民間事業の掘り起こしと事業化の推進コーディネートを行った。オフィス・コモンズ代表。

『研修メニュー』について

1.事業ごとのまちづくり会社で推進する「米子方式のまちづくり」

杉谷リーダーは、掘り起こした事業を着実に実行していくため、事業ごとにまちづくり会社をつくる「米子方式のまちづくり」を進めています。既存の商店街振興組合で事業を進めようとすると合意形成や意思決定に時間を要しますが、取り組み意欲のある少人数の有志のみで事業ごとにまちづくり会社を立ち上げることで、スピードのある展開が可能になっています。

意欲ある商業者等に対して、杉谷リーダーは、会社設立、テナントリーシング、補助金活用なども含めた事業スキームのコーディネート等の支援を行います。その結果、今では(株)法勝寺町、(株)SKY、(株)DARAZ、(株)笑い庵、(株)元町など5つのまちづくり会社で機動的に事業展開されています。

若い起業家で設立した、(株)SKYで旧書店を活用 (株)法勝寺が蔵を活用して運営する「善五郎蔵」。中には、レストラン・雑貨店などが入居 (株)DARAZが旧銀行を活用して展開する「DARAZクリエイトボックス」
若い起業家で設立した、(株)SKYで旧書店を活用 (株)法勝寺が蔵を活用して運営する「善五郎蔵」。中には、レストラン・雑貨店などが入居 (株)DARAZが旧銀行を活用して展開する「DARAZクリエイトボックス」

2.若手商業者の横のつながりで、広がるまちづくりの担い手

「どのまちにも必ず“人”がいるはずです。必ず“事業”の可能性があるはずです」と杉谷リーダーは言います。

たとえば、米子市の郊外で店舗デザインを手がけていた若手商業者のセンスと実力を見初めた杉谷リーダーは、彼に中心市街地エリアでの活動を持ちかけました。そして彼のつながりで集まった松江市や米子市の郊外に出店している若い起業家3名で共同出資会社を設立し、旧書店の建物を雑貨店などが入居するテナントビルへと再生しました。また、四日市町・加茂町を中心とした商店街エリアでは、若手商業者が伝統的な町屋や重厚感のある元銀行の建物など既存ストックを活かして物販と飲食を兼ねた店舗等を出店し、若者だけでなく中高年の集客にも成功しています。米子では、当初はまちづくりに全く関わりのなかった若手商業者たちが、彼らの横のつながりを発揮しながら、これまでになかった新たな魅力を生み出し、中心市街地に賑わいをもたらしてています。

3.多様な取り組みを結実させるタウンマネージャーの役割

複数のまちづくり会社や、若手商業者など新たな担い手によるまちづくり事業が同時展開されるなか、それぞれの取り組みをエリアとしての面的な取り組みへつなげるため、タウンマネージャーの杉谷リーダーには、ヒト・資産・資金・情報・支援など、トータルにマネジメントしていくことが求められます。

市街地で活動してくれそうな複数の「民間の事業プレイヤー」を発掘し、このプレイヤーのアイディアを事業化、成功に導くまでに必要と思われるすべてのことを、とことん支援していく。このきめ細かいサポートは同時に、杉谷リーダーにとって情報収集の役割を果たすものであり、そこから若手商業者のネットワークを得て、全体のマネジメントが可能となっています。

講師からのメッセージ

地方のまちの中心市街地の衰退は全国一様の問題だと思います。それは単に中心部の商業の衰退という現象に止まらず、地域の少子高齢化や一人暮らし世帯の増加、周辺中山間地における耕作放棄地の拡大等とも関連した問題であり、これからの地域の在りようをどうすれば良いのかという視野の中で取り組むべき課題だと思います。この視野を持ちながら、商店街が商店街ではなくなってしまった時、どう対応してゆけば良いのか?地域に今ある資源をとことん活用し、まずはゲリラ戦からスタートさせ、次に戦線を形成し、まちづくりの戦略構築へつなげていった(現在も悪戦苦闘中なのですが……)米子の取り組みをご紹介します。
(杉谷 第士郎)

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まちづくりコラム「新たなまちづくりの模索」杉谷第士郎
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関連リンク

米子市中心市街地活性化協議会
よなご・かえる通信WEB
SKY 米子
DARAZ CREATE BOX

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登録日 2011年9月27日(火曜)00:00

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