研修・セミナー

大分県大分市(2012)

大分県大分市 現地研修概要

まちのクオリティを維持するためのエリアマネジメントと財源確保策~テナントミックスで110店舗の新規開業を行なったまちづくり会社~

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まちのクオリティを維持するためのエリアマネジメントと財源確保策
~テナントミックスで110店舗の新規開業を行なったまちづくり会社~

大分市の中心商店街
大分市の中心商店街

大分県の県庁所在地である大分市は、人口約48万人、都市圏人口が約76万人の東九州の中核都市として栄えてきました。しかし、大分市中心市街地の通行量は、平成12年度から平成18年度の間で約30%減少、小売業年間商品販売額も大幅に減少し、商業地の中には空き地・空き店舗が増えていました。

このような中、牧昭市さんがタウンマネージャーを務める、官民協働で設立された大分まちなか倶楽部では、まちなか出店サポートセンターを基軸に様々なリサーチを実施、そこで蓄積されたデータをもとにエリアマネジネントを展開してきました。実施事業はテナントミックスやイベントミックス、中心市街地における情報発信等、多岐にわたります。

特にテナントテナントミックス事業の成果は平成20年10月から平成24年10月の4年間で110件の開業を実現、その数は商店街エリア全体の約18%にあたります。これにより、空き店舗が多数発生していたアーケード商店街では歩行者通行量も向上、複数のエリアで活性化を実現しました。

こうした立地に即した的確なテナントマネジメントの背景には、大分まちなか倶楽部での購買データや顧客データ、歩行者通行量などのタイムリーなデータの集約と、そのデータに基づくマーケティング分析があります。

中心商業地の店舗毎の購買データ調査
中心商業地の店舗毎の購買データ調査

今回の研修では、牧さんを講師に迎え、少子高齢化と消費減退が今後も進む中心市街地において、必ずしも商業にこだわらず、まちのクオリティを維持していくためのエリアマネジメントの基本的な考え方や、失敗しない空き店舗対策・テナントリーシングの手法についてお話をいただきます。まちづくり会社が行うデータを活用したマーケティング分析について、データ集約の仕組みや具体的なデータの活用方法などもご紹介いただきます。

基本的な考え方から具体的な手法にいたるまで、充実した内容の研修となっています。何より、刻々と進化する大分のまちは必見です。皆様のご参加を、心よりお待しております。

講師のご紹介

牧 昭市 牧 昭市

株式会社大分まちなか倶楽部 タウンマネージャー
地元ケーブルテレビ会社にて、企業や行政の情報ネットワーク構築に従事、その後、平成15年4月に大分商工会議所へ入所、地域の商業支援ツールとして、ポータルサイト『アイぶんぶんひろば』を開設、併せて中小企業へのICT活用による経営効率化のサポート業務を行なう。平成19年5月から現職に就き、エリアマネジメントやテナントミックス事業等の活性化策を手掛ける。内閣官房 地域活性化伝道師・中小機構 中心市街地商業活性化アドバイザー

『研修メニュー』について

1.誰が責任を持って「まちを経営」するのか?

戦略的なコンバージョンの例
戦略的なコンバージョンの例

まちの消費力を見た場合、どこのまちも商業床は飽和状態です。「そんな状態でいくら空き店舗対策を行なっても意味がない」──大分まちなか倶楽部タウンマネージャーの牧昭市さんはそう言います。まずはまちの消費力から養っていける適正な総店舗数を割り出す、その上でテナントミックスを実行、商業利用が困難な商業床は商業外利用を促進するための政策を行政とともに立案する。そうした観点に立ったエリアマネジメントを実行しなければ中心市街地の価値は急激に低下、結果として固定資産税収入の低下を招きます。現在、大分市ではこうした考え方のもと、「まちを経営する」という理念に基づき、戦略的なコンバージョンのほか、商業利用が困難となる商業系ビルのリノベーションによる居住推進や床効率の低いビル群のダウンサイジングに取り組んでいます。中心市街地活性化基本計画(2期計画)もこうした考え方をベースに立案されようとしています。今回はこうしたエリアマネジメントの具体的手法を、事例紹介を交えて、ご紹介いただきます。

2.失敗しない空き店舗対策・テナントリーシングとは?

全国各地で見られる「空き店舗対策」の失敗の原因はどこにあったのでしょうか?大分まちなか倶楽部では、過去の失敗事例に学び、急いで空き店舗を解消することを優先させるのではなく、まちのあらゆるデータを収集することを重視しています。

その上で、「まちなか出店サポートセンター」を中心とする官民連携の推進体制を構築し、開業予定者の出店計画立案から市の空き店補助金申請に至るまでをサポートしています。その結果、平成24年10月までの4年間で新規開業は110件と実に商店街エリア全体の約18%にあたる店舗を新規導入しました。そのうち退店したのはわずか10%という高い定着率となっています。

こうした成果を実現できた要因は、消費傾向や周辺環境の分析、中心商業地の業態調査の徹底と、中心市街地エリアにおけるタイムリーで細かい購買データや歩行者通行量などの情報を全てまちなか出店サポートセンターに集約して実施しているデータ分析にあります。

「まちなか出店サポートセンター」の仕組み
「まちなか出店サポートセンター」の仕組み

3.まちづくり会社の財源確保策

まちづくり協賛型自動販売機「マッチバコ」
まちづくり協賛型
自動販売機「マッチバコ」

まちづくりを行ないながら、併せて財源確保を行うのは至難の業です。大分まちなか倶楽部ではまちなかのイベント情報や店舗情報等、外部に情報発信を行いつつ、広告収入を得られるインターネットサービス「アイぶんぶんひろば」やイベントコミュニティ連携組織「マッチクリエイト」のサポートを実現するためのまちづくり協賛型自動販売機「マッチバコ」等、事業連携型の収益事業を行なっています。

また、商店街組織の事務統合等の提案により、持続的なまちづくり財源の確保に努めています。

エリア全体の収入を上げるための事業を行い、まちづくり会社の活動財源を確保する。当たり前のようで多くのまちで苦戦していることを、大分まちなか倶楽部は着実に実現しています。事実、数年前と比較すると中心市街地の複数のエリアが大きく変化しています。百聞は一見にしかず。みなさまのご参加をお待ちしております。

講師からのコメント

牧 昭市   大分県 大分市

時代は拡大から縮小へと移行しています。そのため、地方都市はどこも空き店舗が増加傾向にあります。 また、少子高齢化と消費減退に備えていくためには、現在のまちの商業力を考慮した商業依存率の低減化を目指したエリアマネジメントが重要となります。 今回はエリアマネジメントを基本に、余剰する商業床対策の手法とその上でのテナントミックス及びまちの財源確保策についてお話させていただきます。

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まちづくりの手引き(動画教材)「官民一体で進める、エリア全体のテナント・マネジメント ~大分まちなか倶楽部の取り組みから~」

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登録日 2012年10月19日(金曜)00:00

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