インターンシップ型実地研修(飯田市)募集要項
平成30年8月
株式会社 野村総合研究所
1.はじめに
インターンシップ型実地研修は、タウンマネージャーやまちづくりのリーダーとなることを目指す中堅、若手の方々を対象として、全国各地の先進的なまちづくり会社等における実務体験が行える研修です。まちづくりを先導してきたタウンプロデューサー等の直接指導のもと、まちづくり先進地域の取組を少人数でじっくり学ぶことができます。現場の体験を通じて、実践的なまちづくりの考え方やまちづくりの手法を身につける機会として、ご活用ください。
今回は、「“身の丈再開発”と“利用と所有の分離”」をテーマとして、長野県飯田市における研修を開催します。
2.研修の概要
2.1 実施時期
- 現地:平成30年10月29日(月)- 10月31日(水)3日間
- 事後:平成30年12月(後日調整)
2.2 研修対象者と募集人数
- 対象者:まちづくり会社、商工会議所等に所属し、今後のまちづくり分野でリーダーシップを発揮することが期待されている人材、タウンマネージャーとして将来的なステップアップを目指している中堅・若手の人材
- 募集人数:3名
2.3 開催地域別の研修テーマ・講師等
- 研修テーマ:“身の丈再開発”と“利用と所有の分離手法のまちづくり”
- :“まちづくりプレーヤー・組織の育て方と官民協働の実現”
- 講 師:三石 秀樹 氏 株式会社飯田まちづくりカンパニー 代表取締役専務
【講師略歴】
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平成11年、同会社に入社し、平成13年、取締役事業部長に就任。平成29年より現職。ディベロッパーを介さず、まちづくり会社が行政や企業と密に連携しながら中心市街地活性化事業を推進している。特に、中心市街地の再開発ビル内の店舗や住宅を買い取って、希望者に賃貸、分譲する事業や、市街地のシンボルである「りんご並木」沿いにある空き店舗を解消するため、借り手のニーズに合わせて店舗床を改装した後、提供し若手の開業を促進する事業を推進。平成24年、「まちづくり法人国土交通大臣表彰 まちの活性化・魅力創出部門」受賞。平成30年「第二回先進的まちづくりシティーコンペ国土交通大臣表彰」受賞。 |
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2.4 研修の構成
- 研修は、①現地個別研修、②事後集合研修、セットの研修となっています。また、オプションとして、③フォローアップ研修の実施も可能です。
- ①現地個別研修
- 研修期間:平成30年10月29日(月)- 10月31日(水)3日間
- 開催地:長野県飯田市
- 研修内容
- ◇オリエンテーション(自己紹介、課題設定)
- ◇研修地域における取組への参加、講師等への随行(シャドーイング)
- ◇研修地域の取組の学習と改善策の提案(課題1)
- ◇受講生の地域の課題解決策の提案(課題2)
- ◇ディスカッション
- ◇研修レポートの作成
- ※研修内容の詳細は、後述の参考資料をご参照ください。
- ※研修内容の詳細は、地元における活動の都合により、変更となる場合があります。また、受講者決定後に、受講者の興味関心に応じて詳細を調整し、事務局にて決定いたします。
- ②事後集合研修
- 研修期間:平成30年12月(予定)
- 開催地:東京
- 研修内容
- ◇研修成果を踏まえた今後の活動方針(報告)
- ◇受講生同士の意見交換
- ◇講師からのアドバイス
- ③フォローアップ研修(オプション)
- 受講生の希望・企画のもと、講師が受講生の地域を訪れて、地域の関係者に対する研修を実施します。受講した研修内容を地域の関係者に効果的に伝えることや、対象地域の状況に即して講師からアドバイスさせていただきます。
- 研修期間: 2日間程度
- 研修内容:
- ◇講師の現地案内、関係者紹介
- ◇関係者と講師との会議企画・開催
- ◇地域の課題解決に向けた意見交換 等
- ※実施については事務局が支援いたします。
- ※派遣講師は、必要に応じて複数人で対応する場合もあります。
2.5 研修費用
- 研修受講費は無料
- ただし受講者に係る研修場所への往復交通費及び研修期間中の滞在費(宿泊費)は、ご負担ください。
2.6 研修内容
「丘の上」と呼ばれ、飯田・下伊那の中心として栄えた飯田市中心市街地は、二十数年前には郊外への商業施設の移転、居住者の減少、高齢化により、魅力を失ってしまいました。
そこで、改めて「丘の上」中心市街地を市民が“誇りの持てるまち”に再生しようと、行政、市民、企業、商業者が共に取り組んできました。2001年に完成した住宅、公共施設を中心とした複合施設「トップヒルズ本町」をはじめ、地元主体で数々のハード事業、ソフト事業が進められ、市民が楽しく安心で健康に暮らすためのまちづくりを進めてきました。その結果、今では「丘の上」は着実に賑わい、活気を取り戻してきています。
地元主体のまちづくり会社として取組の中核を担ってきたのが、「トップヒルズ本町」再開発を期に、市民、商店、企業が中心となって出資し、行政からも出資協力を得て設立された(株)飯田まちづくりカンパニーです。
同社は行政との緊密な連携のもとに、需要を見極めつつ、市民・地元企業等の積極的な参画を得て事業を推進してきました。需要を見極め、無理をしない範囲で取り組む再開発手法は「身の丈再開発」と呼ばれ、全国に広まっています。また、「りんご並木横丁プロジェクト」では、不動産の所有と利用の分離の手法を活用し、リノベーションした空き店舗と投資意欲を持つ民間事業者とマッチングさせたことが注目されています。
今回の飯田市長期実地研修では、取組初期から一貫して最前線で活動を実践されてきた(株)飯田まちづくりカンパニー代表取締役専務 三石秀樹さんにご指導いただきます。
- (株)飯田まちづくりカンパニーにおける業務紹介(講義・討議、業務随行、業務遂行への参加、懇談等)
- 飯田のまちづくり活動紹介(関係者ヒアリング、会議傍聴、イベント参加等)
特に、「中心市街地を経営する」という観点からのまちづくりに関心がある方のご応募をお待ちしております。
http://www.city.iida.lg.jp/soshiki/24/ikoiko.html
研修プログラム(予定)
日程 | 時間 | 内容 | 担当者 |
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1日目 10/29(月) |
11:30-13:00 | 集合、昼食、自己紹介 | 株式会社飯田まちづくりカンパニー 代表取締役専務 三石氏 |
13:00-16:30 | 関係者紹介 飯田まちづくりカンパニーの活動内容レクチャー りんご並木エコハウス視察 街中視察 |
株式会社飯田まちづくりカンパニー 代表取締役専務 三石氏 |
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16:30-17:15 | おひさま進歩エネルギーの取組について | おひさま進歩エネルギー 菅沼氏 | |
17:15-18:00 | 建物管理業務の説明 | 株式会社飯田まちづくりカンパニー 管理業務課 北澤氏 |
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18:00- | 交流会 | ||
2日目 10/30(火) |
9:30-10:15 | 中活計画及び官民協働について | 飯田市 商業・市街地活性課 清水氏 |
10:15-12:00 | 川本人形美術館見学 | 株式会社飯田まちづくりカンパニー 代表取締役専務 三石氏 |
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13:00-16:20 | りんご並木まちづくりネットワークの活動について いいだウェーブの活動について いいだウェーブの活動支援について まいかみの活動について 区分所有管理組合の業務について |
りんご並木まちづくりネットワーク コーディネーター 桑原氏 IIDA WAVE 総合プロデューサー 桑原氏 株式会社飯田まちづくりカンパニー 井口氏 株式会社飯田まちづくりカンパニー 藤田氏 株式会社飯田まちづくりカンパニー 井口氏 |
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16:30-17:15 | 並木横丁いこいこ事業スキームの説明 | 株式会社飯田まちづくりカンパニー 代表取締役専務 三石氏 |
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17:15-18:00 | 飯田市の公民館活動について | 飯田市公民館 氏原氏 | |
3日目 10/31(水) |
9:30-10:15 | 飯田商工会議所の取組 | 飯田商工会議所 ご担当者 |
10:15-11:00 | NPOイデア、五平もち楽会の活動について | NPOイデア 理事長 伊藤昇氏 | |
11:00-12:00 | 最終レクチャー | 株式会社飯田まちづくりカンパニー 代表取締役専務 三石氏 |
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13:00-15:00 | とりまとめのディスカッション | 株式会社飯田まちづくりカンパニー 代表取締役専務 三石氏 |
※プログラムは変わる可能性があります。ご了解ください。
3.応募・受講に当たっての条件
3.1 募集対象者
- まちづくり会社、商工会議所等に所属し、今後のまちづくり分野でリーダーシップを発揮することが期待されている人材、タウンマネージャーとして将来的なステップアップを目指している中堅・若手の人材
3.2 研修への参加
- 全ての研修プログラム(現地個別研修、事後集合研修)への参加をお願いします。
- 現地個別研修において、夜間・土日の会議等が開催される場合も、原則ご出席願います。研修期間中の身分、労働時間等の取扱いは、受講者と派遣元機関との調整等により解決していただくものといたします。
3.3 守秘義務等
- 本研修にご参加いただく場合、受入機関と派遣元機関(個人でお申し込みの場合は受講者)との間で、下記の内容の守秘義務・賠償等に関する覚書を結んでいただきます。
- 受講者が期間中に知り得た情報の取扱いについては、受入機関担当者の指示に従っていただきます。また、受講者及び派遣元機関は守秘義務を遵守するものといたします。
- 事故等により受講者が負った傷害、受入機関や第三者に与えた損害等に対する補償等については、派遣元機関(個人でお申し込みの場合は受講者)が補償するものといたします。
- 損害補償に関連して、街元気事務局で保険会社をご紹介いたします。
現地実地研修の枠組み(まちづくり会社等に所属している方の場合)

3.4 研修中の活動・成果の公開
- 研修中に写真を撮影することがあります。また、研修終了後に研修に関する報告書を作成していただきます。
- 撮影した写真及び報告書は、街元気サイトにおける公開を含め、経済産業省が活用・公表することがあります。
4.応募方法
- 別紙応募書類(各地域の研修概要ページからダウンロード)に記入の上、本要項最終ページに記載の街元気事務局あてに、EメールまたはFAXでお送りください。
5.応募期間
- 平成30年10月15日(月)必着
6.受講者選考方法
- 本研修の受講者は、原則先着順で決定いたしますが、応募書類の記載内容に基づき、受入機関の意向を踏まえながら、経済産業省及び街元気事務局により決定いたします。
7.選考結果の連絡
平成30年10月19日(金)までに、順次街元気事務局(野村総合研究所)から派遣元機関(所属まちづくり会社、商工会議所等)等に対して連絡いたします。詳細等については、参加決定後に、個別に調整を行います。
8.書類提出先およびお問い合わせ先(街元気事務局)
株式会社 野村総合研究所 社会システムコンサルティング部
〒100-0004 東京都千代田区丸の内1-9-2 大手町フィナンシャルシティグランキューブ
担当:坂口、岡野、名取
FAX番号 03-3273-6529
e-mail: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
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