コラム・事例紹介

みんなでまちを楽しむ! -旧グッゲンハイム邸を拠点とする神戸塩屋のまちづくり-(前編) 森本アリさん

森本 アリ

森本アリ(もりもと・あり)

1996年 Ecole de recherche graphique(ベルギー/ブリュッセル)卒。音楽家。神戸、塩屋の築105年の西洋館「旧グッゲンハイム邸」管理人として、企業や行政とは一味違った管理運営を行う。
音楽家として、「三田村管打団?」「ペ・ド・グ」「音遊びの会」などで活動する傍らソロ演奏やワークショプ等も行っている。また、「シオヤプロジェクト」(シオプロ)を主宰し、「塩屋まちづくり推進会」「塩屋商店会」等で、まちづくりに関する活動も行っている。著書に「旧グッゲンハイム邸物語 未来に生きる建築と、小さな町の豊かな暮らし」がある。

「塩屋」の位置

森本 アリ

 神戸市の西部に位置する塩屋は、山と海に挟まれた坂の多い、かつて多くの洋館が建ち並んだ、小さいながらも風光明媚なまちです。
 ここでは、毎年11月に「しおさい」という、商店会主催のまちのお祭りが約1ヶ月にわたり開催されています。「しおさい」のフィナーレは、公園、崖の上、路地、橋からビルの屋上や人の家の庭やバルコニーなど、まち全体をステージに見立て、塩屋ゆかりの音楽家たち30組以上がまちの中で音楽を奏でる「しおや歩き回り音楽会」。音楽会のあとに老若男女、まちのみんなで楽しむ打ち上げが「あとの祭り」というのも洒落ています。
 塩屋におけるユニークなまちづくりの推進役となっている森本アリさんにお話をお伺いしました。

どのようなきっかけで、塩屋のまちづくりに取り組まれるようになったのですか。

 学生時代は、ヨーロッパに留学していました。1995年の阪神大震災も留学中に起きたことなのですが、震災半年後、災害をテーマにした海外制作のドキュメンタリーのお手伝いで日本に戻り、その夏は被災地と過去の災害・戦災の地をクルーの一人として尋ねて回りました。その後、塩屋に戻ってきたのですが、当時の震災の復興のスピードに戸惑いを覚えました。小さな生活が行われていたところに大きな復興住宅が建ち、歴史がある意味、暴力的に塗り替えられる印象を持ちました。
 「まちづくり」を意識したのはその頃ですが、昔も今も「まちづくり」という表現には疑問を持っています。「まちこわし」「まちつぶし」も散々に見てきたからです。僕は基本的にまちを残したいだけなので、「つくる」なんておこがましいことを言わず、「まちあそび」「まちいじり」くらいしかしていないつもりです。それはともかく、「塩屋まちづくり推進会」発足前の「まちづくり勉強会」が始まるきっかけだった「塩屋の話をしませんか?」ってビラを見て、妹と友人に誘われて町のことを話し合う集会のようなものに顔を出しました。
 当時、僕は、老人は昔のことが好きでノスタルジックなものだと思っていました。それが、結構、進歩的(笑)。ノスタルジックだと思っていた老人から、「現状の塩屋は全然だめだー」「駅前開発だー」「道を広くしろー」というような言動が発せられ、強烈な違和感を覚えました。
 僕は、昔も今も、山と海に挟まれ小さな道が迷路のように張り巡らされた塩屋は、車が少なく、そこそこ、いいまちだと思っています。だから、その時に覚えた違和感と危機感が、僕が「まちづくり」に関わるきっかけになっています。

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関連リンク

森本アリ氏ブログ
しおや歩き回り音楽会(2016年告知)
塩屋百景
旧グッゲンハイム邸
三田村管打団?
シオヤプロジェクト
塩屋商店会
塩屋まちづくり推進会
「みんなでまちを楽しむ! -旧グッゲンハイム邸を拠点とする神戸塩屋のまちづくり-」(後編)

登録日 2018年3月02日(金曜)00:00

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