コラム・事例紹介

生活する場でまちを考える―都心地域のまちづくりとライフスタイル

―最後に、これまで浜野さんが訪れた中で、好きなまち、印象に残っている体験などを教えてください

カナダのバンクーバーでは森を半分、まちを半分として、鮭が遡上する川を残しています。工場跡地を活用して劇場やショップ、レストラン、パブリック・マーケットがつくられています。香港が中国へ返還された時に、多くの中国系の人たちが移住してきたリッチモンドという街もあります。
フランスのパリ旧市街であるサンジェルマン・デ・プレは、安心して歩くことができます。カフェ・ドゥ・マゴでは、景観を守るために店がお金を負担しています。芸術家たちの交流の場となっていたカフェ・ド・フロールもあります。私もパリにいたころ、レアール広場の破壊やポンピドー・センターの建造に対する抗議運動に参加し、ジャン・ジュネ(*2)に活動資金の協力をしてもらったこともあります。

(*2)ジャン・ジュネ(1910~1986):フランスの詩人、小説家、劇作家。代表作は「花のノートルダム」、「泥棒日記」など。

理想の都市のイメージ(ブエノス・アイレス)
Buenos

【事務局コメント(編集後記)】

経歴を参照いただくとわかる通り、浜野さんは、都心まちづくりの最先端ともいえるプロジェクトに関わってこられました。
今回、お話をおうかがいして示唆的だったのは、これらのプロジェクトの企画にあたって、浜野さんが、常に、街で生活する人たち、街を訪れる人たちの視点から発想されていることです。私たち、まちづくりに関わる者としては、どうしても仕掛ける側からの視点で考えがちです。それに対して、浜野さんは、生活者の立場で街を歩いてみて、街のひとたちは、街で何をしたいか、何があったら楽しいのかについて、常に感覚を研ぎ澄ませていらっしゃいます。そこから新たな気付きやアイディアが生まれてくるように思います。
もう一つ印象的だったのは、フライフィッシングをはじめ自然とのふれあいを大切にされていること、その体験をもとに都市のあり方、ライフスタイルを相対化して説明して下さったことです。浜野さんの自然との接し方は、都市生活のリフレッシュのために大自然を訪れるといった、私が考えるような、お気楽なアウトドアの考え方とは、質が違います。また、手付かずの自然を保全せよ、というものでもないように思います。
浜野さんは、都市と自然がつながっていることを常に意識されています。
今回のお話の中では、浜野さんが、相当の緊張感や覚悟をもって都市と自然の双方に接しつつ、同時に、都市と自然の中で、いかに楽しく過ごすかを考えていらっしゃる様子をうかがうことができました。

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浜野総合研究所
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登録日 2014年12月01日(月曜)00:00

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