コラム・事例紹介

【タウン誌事例集】「大森まちづくりカフェ」(東京都大田区)後編 〜継続は力なり!息の長いタウン誌をつくるために〜

なぜ、タウン誌をつくり続けるのか?

ところで、「大森まちづくりカフェ」誕生のきっかけは、創刊の2年前、2002年にさかのぼる。この誕生に至る経緯が、現在まで「大森まちづくりカフェ」による情報発信を継続する原動力のひとつになっているのだ。

2002年、たかださんは大森で別のタウン誌をつくっていた。その名も「OOMORI Cafe」、地元の不動産会社が地域情報の発信事業を立ち上げ、たかださんはその会社に編集者として入社したのだ。ところが創刊号のみを発刊したまま、採算が取れないことを理由に事業から撤退。入社後一年も経たずに職を失うことになった。

「まちを元気にするはずの情報発信は、継続することが大事なはず。まちづくりでは、継続的に『まちを見守り続ける』ことがなにより大事だと思うんです。それなのに、途中でやめてしまう、ということに、当時は若かったせいもあって、すごく憤って。一人でもこの仕事を続けなきゃ、と思ったんです」

そこでタウン誌の発行を一人でも続ける意志を会社に示し、退職金代わりに「OOMORI Cafe」の名前を使う権利と、パソコンや画像ソフトなどタウン誌制作に必要な機材をもらうことに。ただ、だからといって、すぐに実行に移せたわけではない。しばらくは、つてをたどって職をつなぐ日々が続いた。

同じ頃、たかださんは大田文化の森運営協議会主催の「まちづくりコーディネーター養成講座」に参加していた。実はその時の参加者が後の「大森まちづくりカフェ」のコアメンバーとなる。そして2004年、できたばかりのまちづくり団体の事業としてタウン誌の発行が始まり、その編集がたかださんを中心に進められることになったのだ。それゆえ、たかださんにとってタウン誌を「続ける」ことへの想いは、ひとかたならぬものがある。

そもそもたかださんが、情報発信の手段としてタウン誌にこだわるのはなぜだろうか。

タウン誌編集員のたかだあやさん
タウン誌編集員のたかだあやさん

「今の時代は情報を発信したかったらホームページをはじめ、ブログやtwitterなど、もっと簡単でお金のかからない方法はいろいろあると思います。けれども情報機器に頼ると世代や属性を限定してしまう。『さまざまな世代の人に届けたい』、それがタウン誌にこだわる理由のひとつですね。

そして、『紙』という物質だからこそ、人から人へ手渡しすることができるのも他には代えがたい魅力です」

手から手へと伝わるタウン誌のアナログな魅力。それは人と人、人とまちをつなぐ「場」を目指す「大森まちづくりカフェ」の想いとつながっているのだ。

次項 データ
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目次
  (1)情報発信を、無理なく長く続けるコツとは?
  (2)市民が担い手にまわる人材育成プログラム
(3)なぜ、タウン誌をつくり続けるのか?
  (4)データ

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登録日 2011年9月09日(金曜)00:00

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