コラム・事例紹介

【タウン誌事例集】「高松スタイル anki(あんき)」(香川県高松市)前編 〜ライフスタイルを提案する、まちの広報誌〜

エリアマネジメントの広報、ライフスタイルの提案メディア

「丸亀町が目指すのは単に商店街だけの再生ではない。居住者をまちなかに取り戻すことが目的」と古川康造・現組合理事長はいう。そのためには「ここに住みたいと思ってもらえる太陽政策が必要」だと。

たとえば、弐番街での「食」、参番街での「暮らし」をテーマとした街区づくりもそのひとつだ。弐番街では商店街がコーディネーターとなり、農工商連携を推進。地産地消を目指した流通システムを新たにつくった。「ナチュラルスタイルLLP」という組織で、3つのレストランと2つのデリが食の集積ゾーンを構成している。

弐番街の開発に併走した「anki」5号(2010年1月発行)の特集も「食」をテーマとし、「『地』の恵みを食べる」とした。LLP(リミテッド・ライアビリティ・パートナーシップ)の仕組みを伝えると同時に、未来の食卓を考える。市民の食に対する意識調査、世界の食糧事情にまで記事内容は切り込む。安全で美味しいものに出会えるまちの魅力を発信するとともに、「食」に対する商店街の姿勢を伝えているのだ。

2011年春、壱〜参番街のガラスのアーケードが完成。再開発されたビルは、低層階は商店、高層階は住居となっている 地産地消のレストランの看板
「anki」5号では「食」をテーマとした弐番街のLLPについて紹介 地産地消のレストランの看板

「暮らし」をテーマとする参番街のオープンに合わせた「anki」6号(2010年11月発行)の特集は、「みんなでつくる」だ。「くるみの木」という奈良の人気カフェのオーナー石村由紀子さんがプロデュースした「まちのシューレ 963(くるみ)」を中心に据えた記事内容だ。カフェ、雑貨の販売、ギャラリー、茶席など多様な活動が混在しているこの場所の魅力と仕組みを解き明かす。

冒頭では、高松出身の石村さんの生い立ちや「くるみの木」にまつわるエピソード、モノにこだわる姿勢などを紹介。オープンに至るプロセスで「社団法人 讃岐ライフスタイル研究所」が新設され、このフロアの運営母体となったことが明かされている。「地元のお店や作家が参加しやすい受け皿をつくりました」と、丸亀町まちづくり会社ゼネラルマネージャーとして関わってきた水谷未起さんが誌面でお店の目的を説明している。

「シューレ」とはドイツ語で学校という意味だ。カフェや物販にとどまらず、茶席や料理教室など生活や文化の学びの場となる。また、ここを拠点として「讃岐のいいもの」を提案したいという石村さん。県内外から衣食住に関わる品々を集め「みんなで」これからの讃岐のライフスタイルをつくろうとする想いが誌面から伝わってくる。

6号の特集「みんなでつくる」。参番街の核となる「まちのシューレ963」をプロデュースした石村由紀子さんを紹介
6号の特集「みんなでつくる」。参番街の核となる「まちのシューレ963」をプロデュースした石村由紀子さんを紹介
次項 再開発と二人三脚で、住みたいまちのビジョンを考える
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目次
  (1)イントロダクション
  (2)高松丸亀町商店街の再開発、その心を伝える
(3)エリアマネジメントの広報、ライフスタイルの提案メディア
  (4)再開発と二人三脚で、住みたいまちのビジョンを考える

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登録日 2011年9月16日(金曜)00:00

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