コラム・事例紹介

【タウン誌事例集】「西之門しんぶん」(長野県長野市)後編 〜ナノレベルの視点からまちを「編集」する〜

まちへの想いをかたちにしたら、自然と「役割」ができてきた

「西之門市」開催の様子。第10回では、1日で約700人もの人が小さな西之門町に集まった(写真提供:ナノグラフィカ) 「空き家見学会」。メンバー自身が古い家に長く暮らしているからこその、実践的なアドバイス付き(写真提供:ナノグラフィカ)
「西之門市」開催の様子。第10回では、1日で約700人もの人が小さな西之門町に集まった(写真提供:ナノグラフィカ) 「空き家見学会」。メンバー自身が古い家に長く暮らしているからこその、実践的なアドバイス付き(写真提供:ナノグラフィカ)

このプロジェクト、当初は門前暮らしを紹介する冊子制作の企画でスタートし、事業費の総額は決まっていた。だが、ナノグラフィカは冊子以外にもたくさんのプログラムを企画。1年半後の2011年の春に事業期間が終わり、予算がつかなくなったいまも変わらず継続している。

「予算がつくかどうかに関わらず、自分たちがやりたいと思う、まちに必要だと思うプロジェクトを最初に考えたんです。事業費の上限は決まっているから、プログラムを増やせば増やすほど収入は少なくなるけれど、お金は長いスタンスで見れば回ると思うんですね。

たとえば、空き家の紹介は自分たちの『町内会の仕事』だと思ってやっている。ゴミ出しとかお祭りとかと同じ、日常的な営み。そう、自分たちのまちを『維持する』ためにやっているという感覚なんです」と増澤さんは言う。

単純な経済価値の尺度では測ることができないナノグラフィカの考え方の本質はここにある。まちとの関係性を大切にし、長いスパンで考えているからこそ、お金は大きく循環していくのだろう。

「私たちの役割は、まちを『編集』することだと思うんです。それは紙媒体の『編集』から始まって広がったこと。まちとの関係性を大事にし、この場所に居続けていたら、自然に『役割』ができていったという感じです」

当初はまちづくりを意識していなかったナノグラフィカが、まちに関わるようになり、まちを「編集」するようになるまで。それはまちへの小さなアクションとして、「1枚の新聞」から始まった。これからもナノグラフィカがまちを面白くしていく力の源は、この「ナノ」レベルの「視点」から生まれていくのだろう。

次項 データ
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目次
  (1)わらばん紙に輪転機、アナログな手法で始められる新聞づくり
  (2)まちに種をまくように、新聞をつくる
(3)まちへの想いをかたちにしたら、自然と「役割」ができてきた
  (4)データ

関連リンク

編集室ナノグラフィカ
長野・門前暮らしのすすめ

登録日 2011年10月07日(金曜)12:00

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