コラム・事例紹介

【タウン誌事例集】「深川」(東京都江東区)前編 〜素人主婦がはじめたきめ細やかなまちの情報発信〜

深川と「深川」の33年——主婦の視点「暮らしの情報」からはじまった

深川協賛会員マップ(北側)

深川協賛会員マップ(南側)
隅田川左岸の地図。協賛店の位置をプロットして「深川」の巻末に毎号掲載されている





隅田川の左岸に位置する東京の下町・深川は、徳川家康がつくった小名木川はじめ古くから水運で栄えてきたまちだ。富岡八幡宮、深川不動堂の門前まち、漁師まちとしても発展してきた。木場が移転するまでは水路に筏が浮かび、そこで働く人のための花街もあった。清澄庭園や東京都現代美術館などもあるこの界隈は、江戸資料館通り、のらくロード、門前仲町などそれぞれ趣が異なる商店街がいくつかある。ちなみに深川とは、昭和22年に城東区と合併して江東区になる前の、深川区を一般に指すそうだ。

その深川で、その名も「深川」を出版しているのはクリオ・プロジェクトという株式会社である。まちづくり会社でも NPOでもない。約100社の協賛と広告収入で出版が支えられている。協賛会員は主に地域の商店で、買い物をすると「深川」がもらえる店もある。まちの書店でも販売され、地元以外の人も購入しているという。

33年前の創刊当時は「暮らしの情報」が中心だった。編集発行人で創刊者の鈴木きっこさんは「当時は今のように情報がなくて、区報を見ても分からない情報がイッパイあった」と当時を振り返る。子どもを持つ主婦にとって「病院がどこにあるかは、死活問題!」ということで、創刊号の特集は「深川ドクターマップ」となった。その後も「幼稚園」など主婦が欲する情報を集めた。

創刊のきっかけは、主婦の友人とふたりで「とにかくやってみよう! と趣味的に始めた」そうだ。3カ月ほどかけて20店舗の協賛を集めてスタートした。それまで雑誌づくりの経験がなかったふたりは、プロのライターと一緒に取材に行き学んだ。書いたものをプロのライターがチェックし、最終的にまとめていたそうだ。「どのように書けばいいのか新聞も一字一句チェックしていました」と鈴木さんが誌面づくりを学ぶ姿勢は本気だった。

生まれも育ちも深川という住民が当時は多かったが、木場の移転や住宅地としての開発が進み、現在は住む人もまちの風景も大きく変わった。そうした変化し続けるまちとタウン誌「深川」は、どのような関係を築いてきたのだろうか。

次項 取材は足をつかって、きめ細やかに地域を発見
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目次
  (1)イントロダクション
(2)深川と「深川」の33年——主婦の視点「暮らしの情報」からはじまった
  (3)取材は足をつかって、きめ細やかに地域を発見
  (4)面白いと思うものを選ぶ

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登録日 2011年10月14日(金曜)10:00

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