コラム・事例紹介

【タウン誌事例集】「南部再生」(兵庫県尼崎市)後編 〜まちづくりと地域情報誌づくり——二足のわらじが効果的〜

尼崎の大気汚染公害に端を発し2001年に生まれた市民団体「尼崎南部再生研究室(あまけん)」が発行する「南部再生」。公害訴訟和解条項の中に尼崎の南部を再生することを目的とした基金が定められ、それもとに活動を続けてきました。当初予定していた10年の時を経て、あまけんも「南部再生」も自立した運営を可能とし継続しています。その仕組みや組織はどうなっているのでしょうか?
前編から読む

編集はイロハのイから——市の広報課長さんに教えてもらった

市場の空き店舗で開かれる編集会議の様子
市場の空き店舗で開かれる編集会議の様子

「南部再生」の編集の核となっているのは、まちづくりコンサルタントを本業とする株式会社地域環境計画研究所の若狭健作さんと、綱本武雄さんほか10数名のボランティアだ。職種も年齢性別も異なる老若男女が毎号1回、神社の社務所や商店街の空き店舗を借りて編集会議を行う。

取材やレイアウトなど実際の編集作業は、若狭さん、綱本さん、同社の香山明子さん等あまけん事務局を中心に編集者の松本創さん、新聞記者の加藤正文さんら4〜5名が協力している。現在はイラストレーター(編集用のアプリケーション)を完璧に使いこなす事務局も創刊当時はド素人だったという。

 

前編でも紹介したとおり、2001年の創刊当時、若狭さんも綱本さんも大学を卒業したばかりの新人で、当然冊子の編集など経験はなかった。

「最初は、市の広報課長さんが編集のやり方を手取足取り教えてくれました。写真には説明文をつけろとかイロハのイから」と綱本さんは当時を振り返る。「見出しのつけ方とか、メッチャ怒られながら深夜までやった」(若狭)そうだが「そのウチに上手くなってくる」という言葉どおり、現在のレイアウト・アプリケーションの使いこなし方はプロのデザイナー顔負けと言える。

 
「透明効果」を使ったレイアウト(vol. 27) 写真の切り抜きを効果的に使用(vol. 23)
あまけん事務局が自らレイアウトを行う2色刷りの誌面。2色刷りの写真、画像の切り抜き、透明レイヤーなどプロ顔負けのレイアウト技術が見られる

毎号の制作費は印刷費用のみの20万円だ。取材・編集・レイアウトデザインはすべて事務局らのボランティア。いわゆるカラー頁(4色刷り)はなく、毎号2色刷りでコストを抑えているが、十分に効果的で魅力的な誌面から「読んで欲しい」という編集の熱意と工夫が伝わってくる。

 

誌面のイメージをクリックすると、拡大してご覧になることができます

次項 信用金庫、郵便局、商店街、鉄道……多様な応援団の支え
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目次
(1)編集はイロハのイから——市の広報課長さんに教えてもらった
  (2)信用金庫、郵便局、商店街、鉄道……多様な応援団の支え
  (3)コンサルティングと冊子づくりの相乗効果
  (4)データ

関連リンク

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登録日 2011年11月25日(金曜)00:00

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