コラム・事例紹介

【タウン誌事例集】「南部再生」(兵庫県尼崎市)後編 〜まちづくりと地域情報誌づくり——二足のわらじが効果的〜

信用金庫、郵便局、商店街、鉄道……多様な応援団の支え

若狭健作さん(左)と綱本武雄さん(右)。地域環境計画研究所にて
若狭健作さん(左)と綱本武雄さん(右)。地域環境計画研究所にて

尼崎は、大阪から神戸に向かって阪急電車、JR、阪神電車が並行して通っているので大阪のベッドタウンとしての役割もある。とくに北側は高度成長期以降の50年間で人口が約230%になったという。いっぽう南部は人口減少率が高く40%の減少だ。工場移転や産業構造の変化で1980年代から急速に衰退をはじめ、労働人口の減少に伴って商店街もダウンサイジングしている。商店も、オーナー経営者が少なくなりチェーン店に様変わりしているという。

そうした社会情勢を踏まえ「『南部再生』の取材対象は、尼崎に根をはって商売している人、仕事している人が中心です。夜、寝に帰ってくる人たちにもそういう人の活動を伝えたい」と若狭さん。「大阪に出んでも尼崎に楽しいところがある」と。

そのためには「冊子を置くところが大事」(若狭)だと実感したそうだ。創刊時から尼崎信用金庫の職員が編集会議にも参加し、50を超える店舗で配布に協力した。刊行ごとに若狭さん、綱本さんは市役所を訪問し、職員に片端から手渡ししていた。それを続けたことが、人のつながりを生んだ。その甲斐あって、今では公民館やその支所、市内の郵便局や阪神電車の各駅など不特定多数の人が利用する公共の場所で配布されている。取材に行った店舗で置いてくれるところもあるという。ときには、「カンパ」と称して代金をくれる人もいるという。

10年の基金が終了し、これからは定期購読が主な収入源となる。価格は1年4冊で「1000円から」と、まさにカンパのような仕組みだ。「南部再生」を購読し、支える人のネットワークが重要となる。

尼崎南部の立花商店街 尼崎信用金庫に置かれた「南部再生」
尼崎南部の立花商店街 尼崎信用金庫に置かれた「南部再生」
次項 コンサルティングと冊子づくりの相乗効果
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目次
  (1)編集はイロハのイから——市の広報課長さんに教えてもらった
(2)信用金庫、郵便局、商店街、鉄道……多様な応援団の支え
  (3)コンサルティングと冊子づくりの相乗効果
  (4)データ

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あまけん
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登録日 2011年11月25日(金曜)00:00

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