研修・セミナー

第2回 まちづくりオープン会議 まち歩きマップ、バル、合コン~まちづくりを学んで実践する(中編)~

バルについて

5枚や10枚綴りのチケットを購入し、マップをもとにワンドリンクワンフードのバルメニューの食べ歩き・飲み歩きを楽しむことのできるバル・イベント。全国津々浦々でまちの活性化の一翼を担うイベントの実施にあたっては、どのような仕組みづくりが必要になるのかを議論します。

滋賀県守山市(ホタル探検紀行/もりやまバル)、京都府京都市(木屋町こころいきフェスタ)、和歌山県田辺市(南紀田辺☆うめぇバル)、広島県三原市(三原うきしろバル)の事例紹介

【概要紹介】
○「ホタル探検紀行」「もりやまバル」について(石上)
・2年前の街元気研修で訪れた伊丹市の「伊丹まちなかバル」に参加したのがバルを始めたきっかけ
・現在は年2回開催。6月に開催する「ホタル探検紀行」は、ホタルを見に3~4万人の方が守山に来られる1週間のあいだに、観光の視点から地元のお店を知っていただこうというもの。70店舗が参加。冬のバルの参加店舗は30店舗ほど
・「ホタル探検紀行」には、飲食だけでなく物販やサービス業も参加。チケットは600円×4枚で2400円。「もりやまバル」は3枚で2000円=1枚666円。差額の66円が運営費になる

○「木屋町こころいきフェスタ」について(太田)
・京都の飲み屋街・木屋町に、観光客ではなく地元の方に来ていただくことが狙い
・まちの組合や自治体絡みではなく、個店の商店主の発案によるもの。そのため「○○バル」という名称は使わず、各店主の「心意気」を見せようということから「こころいきフェスタ」と命名
・チケットは5枚綴りで3000円(当日は3500円)。有志3名で実行委員会を組織して運営している

○「南紀田辺☆うめぇバル」について(北田)
・田辺の名産である「梅」と「うまい」を掛け合わせたネーミング
・実施主体はあがら☆たなべぇ調査隊。「自分たちがにぎわいをつくっている」ことの実感を得るとともに、お客さんとお店、お店と実行委員会等のつながりの構築が狙い
・伊丹市の「伊丹まちなかバル」を参考に、これまで3回実施
・チケットは第一回目が5枚綴りで3000円(当日は3500円)。2回目以降は4枚綴りで3000円(当日3400円)。第3回はそのうち200円を東日本大震災と台風12号で被災された方への義援金とした
・販売枚数は1回目は1500枚。2、3回目は1750枚前後。参加店舗数は70店舗弱で推移

○「三原うきしろバル」について(逆井)
・現状は、短期間で声をかけられる店だけを集めた小規模のテスト段階である
・三原で最大のイベント「神明市」というお祭りのタイミングにあわせ、駅前を使ったイベントをやりたいということから企画
・伊丹市の「伊丹まちなかバル」を参考にした
・広島県では初のバルイベントになる

【関連リンク】
もりやまバル
ほたる探検紀行メニュー
木屋町こころいきフェスタ
南紀田辺☆うめぇバル
三原うきしろバルについて(逆井さんのブログ)

各地のバルの参考となっている「伊丹まちなかバル」とは?

【概要紹介】
○伊丹市の「伊丹まちなかバル」について
・「○○バル」ではなく「こころいきフェスタ」と名づけた。また、統一したイメージで認識してもらえるよう、デザインにこだわっている(太田)
・地域資源であるホタルを活用。「飲み歩き」だけでなく“ホタル”という「オマケ」をつけるようにした(石上)
・地域性(梅が名産)を活かし、梅干しの無料配布や梅酒の試飲、各飲食店では梅料理を出してもらうようにした(北田)

【関連リンク】
伊丹まちなかバル

【関連記事】
兵庫県伊丹市現地研修概要
まちづくりコラム「遊び心にこだわるまちづくり(前編)」中脇健児

バル・イベントを成功させるために

【概要紹介】
○成功・継続の秘訣は?
・バルを成り立たせているのはお店との信頼関係であり、お店の方の協力は欠かせない。チケットは登録していただいている各店舗や近くの駅に置いている(太田)
・みんなで楽しみながら、お店との関係を密に構築していくこと(北田)
・「バルパニック(一店舗に多くの客さんが集中してパニックになること)」を防ぐために、チケットの販売状況を全店舗に流している。また、当日はまちの状況をメーリングリストで共有し、共通の赤いジャンパーを着たスタッフがお客さんを誘導している(北田)

○苦労したこと、想定できなかったこと、注意したほうがよいこと
・「バル」という新しい企画への地元の反発があった。「とにかくお店のためになることです」ということを繰り返しご説明した(逆井)
・最初は「バル」が認知されていなかったので、出店してもらうために「お願い」するスタイルをとったところ、お店の側が「協力してやっている」という意識になってしまうケースがあった。本来はにぎわいを一緒につくるという目的なのに、それを共有できなかった。2回目、3回目は「この指止まれ」方式に切り替えた(北田)
・チケットの販売は、開催が近づくにつれて売れていく。初めはどうしても焦ってしまう(北田)
・企画趣旨を理解しないまま参加するお店が一軒でもあるとイベント全体のイメージが悪くなってしまう(石上)
・三原のうきしろバルでは、企画趣旨を理解していただいているかについて、申し込み用紙に書面で「YES/NO」の意思表示をしてもらうようにしている(逆井)

○バルを実施した効果は?
・バルはお店のメニューや雰囲気だけを見て帰ることもできるため、行ったことのないお店に行ってもらう機会ができた。また、心意気のある店主と出会うと、そのお店のファンになってもらえて、地元のお店の面白さに気づいてもらえる。アンケートではバル開催日のお店の新規顧客は50%を超えている。その新規顧客をリピーターにつなげられるかはまさに心意気の問題(石上)
・少人数でも仕掛けることができるのがバル。守山の場合は、一人で76店舗を一軒ずつ回って説得した結果、全店主から顔を覚えてもらうことができた(石上)
・まちの人を変えたり、巻き込んでいくうえで大事なのは、まちの人との接触頻度。バルはそれを上げることができる(逆井)
・三原でこれまでになかったことをやって、波風を立てることができた(逆井)

質疑応答

【概要紹介】
○質問「全国でバルが広がっているが、全国あるいは各ブロックの情報を網羅してホームページ等で発信していくことはできないだろうか?」
・バルサミットに参加する地域のあいだではメーリングリストができており、企画者同士の間では日程の調整等を行っている。一般の方には発信できていないので将来的にはぜひやるべき(石上)

○質問「バル開催後、普段のまちへの影響はどのようであったか?」
・心意気のあるお店は新規顧客がリピーターにつながったと思う。1回目は忘年会シーズン前の11月に開催した。お店によっては毎月やって欲しいという声もある。また、「あがら☆たなべぇ調査隊」の存在感が高まり、次の事業へのモチベーションになっている(北田)
・お店によっては次回来店時の割引券を配っているところもある(石上)
・にぎわうようになった一方、常連さんが迷惑したということから、参加を辞退するお店の数も多かった(石上)
・経済効果も調査できるといいが、どこのまちも次回の準備に追われている状態。継続して参加する店舗があるということは少なくともお店の方はバル・イベントに賛同していただいているということ。参加店舗の数は効果のバロメーターになっていると思う。お客さんの数も回を重ねるごとに増えている(石上)

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登録日 2012年3月02日(金曜)12:00

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