研修・セミナー

第2回 まちづくりオープン会議 まち歩きマップ、バル、合コン~まちづくりを学んで実践する(後編)~

大規模合コンについて

まちづくり団体や商業者の方々が事務局となり、地域の複数の飲食店を会場として出会いの場を設け、100名を超える男女が集う大規模な合コンイベントが、地域活性化の手法のひとつとして注目を集めています。一方で「合コン」という言葉には“軽い”“いかがわしい”イメージも強くあります。滋賀県守山市(GTR)と京都府京都市(木屋コン)の事例をもとに、仕組みづくりや運営にあたって注意すべきことを考えます。

滋賀県守山市(GTR)、京都府京都市(木屋コン)の事例紹介

【概要紹介】
○「GTR(合コン・とりあえず・レボリューション)」について(石上)
・あえて“ユルい”ネーミングにした
・「GTR」にはまちづくり会社は関与していない。また、「合コン」という言葉に対する抵抗感は強く、自治体や商工会議所等で実施するには微妙な部分があるため、自治体・商工会議所等による実施についてお勧めはしない
・1回目は男性75人対女性75の合計150人で、6店舗を貸し切って実施
・20代、30代の若手をまちづくりに巻き込みたいが、若い方にまちを使っていただけていなかった。そうした状況のなか、若手世代の人が市外からも押し寄せてくれた
・チケットは男性が7000円、女性が3500円でこれまで4回実施。先に女性が集まり、それを聞いて男性が集まるようになった

○木屋コンについて(太田)
・木屋町のコンパということから「木屋コン」という名前になった
・1、2回目は「こころいきフェスタ」と同時開催。参加された方には「こころいきフェスタ」のチケットがついてくる仕組み
・1店目だけ出会いのお店を決め、残りの2、3件目のお店は自由に移動するかたちをとっていたが、実際は店舗の移動がなかったので、3回目からは1軒目も2軒目も全席指定で実施することにした
・参加人数は、回を経るごとに倍々で増えている
・チケットは1回目は男性7000円、女性3500円だったが、男性からクレームがあったため2回目以降は男性6000円、女性4000円としている
・男性から女性の年齢層を聞かれることがある。女性の年齢層は20代後半から30代前半が多い。男性の年齢は幅広い
・宣伝はホームページとtwitterのみ。これからfacebookも始めようとしている

【関連リンク】
木屋コン(京都 木屋町 合同コンパ)

 

○大規模合コンを成功させるために

【概要紹介】
大規模合コンを開催するにあたって、参考にした事例は?
・「宮コン」の事例は知っていたが、郊外都市の守山市にとって参考になるか、当初は疑問があった。ところが静岡県富士市のNPO法人東海道吉原宿が実施した「YWGP(ヨシワラ・ワクワク・合コン・プロジェクト)の成功事例を伺い、半年後の実施につながった。富士市では、NPO代表の佐野さんが大学生に「合コン」のやり方を教えるというスタンスで実施されていた(石上)
・テレビで見た宮コンのシステム・実施方法を参考にした(太田)

○大規模合コンの運営システム
・大規模合コンは、誰がお金を集めるかで2パターンに分けることができる。ひとつは、宇都宮市「宮コン」や富士市「YWGP」のように、飲食店からの声かけをきっかけに始まるパターンで、参加費は飲食店が集める。もうひとつは、「GTR」や「木屋コン」のように実行委員会のようなものを組織して実行委員会が参加費を集めるもの(石上)
・「GTR」は3人で実行委員会を組織し、250人の参加者分の店舗を貸し切りにしてお金を払うため、その3人がリスクを負担することになる(石上)
・飲み放題・食べ放題で複数店舗を貸し切りにするため、何人が行ったり来たりするかわからない状況が生まれる。その点をお店の方に理解していただくことが重要(石上)
・木屋コンでは、2回目以降、グループごとに1軒目、2軒目のお店を指定する「はしご酒」形式をとり、店舗内での座席も指定することにした(席替えは可能)。このシステムでは、時間・一席当たりの料金・人数を決めることができるため、リスクが減る(太田)

○GTRの特徴は?
・各お店ごとに、食材を工夫するなどして次回の来客につなげるよう工夫をされている(石上)
・50メートルのエリア内に集積している複数の飲食店で開催(石上)
・「婚活パーティ」のようにはしたくないため、「自己紹介タイム」を設けるような“仕切り”は入れていない。主催する側の仕事は「男性と女性をきっちり同数で揃えること」と考えている(石上)
・店舗の行き来も自由にしているため、定額料金で10店舗でも回ることができる。「飲む目的で参加する」という方もいる(石上)

【関連リンク】
YWGP(ヨシワラ・ワクワク・合コン・プロジェクト)

大規模合コンを成功させるための苦労

【概要紹介】
○苦労したこと、想定できなかったこと、注意したほうがよいこと
・3回目はクリスマス前に開催して欲しいという要望に応えて急遽開催したため、参加費の事前徴収をしなかったことから、ドタキャンをされる方が多かった。(太田)
・また、参加登録の方法が周知されておらず、トラブルになったこともある(太田)
・やはり、人数集めが大変(太田)
・インターネットのカートシステムを使い、参加の申し込みに対しては自動返信メールが送られるようになっているが、携帯から申し込まれた方はドメインの受信拒否設定をされていることが多いので、連絡がとれず対応に苦慮した。昼は本業があるため電話を連絡手段とはしていないので、専用の携帯電話をつくって、そこからお客さんの携帯へメールを出すことにしている(石上)
・守山ではチケットがプレミア化しているため、キャンセル率は2、3%にとどまっている(石上)
・市外からの参加者が多いことはいいことだが、リピーターにつながりづらい(石上)
・「街コンジャパン」と「まちコンポータル」という2つのまとめサイトがあり、そこに掲載されることで、集客が増えているのだと思う(石上)
・twitterやmixi等との相性もよく、そうしたソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)を見て参加したという方も多い(石上)

【関連リンク】
街コンジャパン
まちコンポータル

質疑応答

【概要紹介】
○質問「自分たちのまちでも大規模合コンを企画しています。大規模合コンを始めるにあたり、何から始めたらよいですか?」
・まずはお店との信頼関係を築くこと。当日の来客数は、はじめは読みにくいので、そのことを理解して協力していただけるお店・会場を見つけること(石上)
・GTRも当初は会社の役員会に相談してみたが却下された。そこで、商店主をしている仲間を集め3人でリスクを負担し、最悪でも友だちを100人呼ぼうということでスタートした。真面目に「今日は合コン会議をします」というのではなく、まずは走ってしまうのがいい(石上)
・タイトルは大事。「婚活パーティ」なのか「合コン」なのか、「まちコン」なのか「大規模合コン」なのかでイメージが違ってくる。「合コン」という言葉には軽いイメージがある(石上)
・40回以上開催されている「宮コン」では、お客さん自身がイベントをつくりあげていて素晴らしい(石上)

○質問「夜の(飲食店の)活性化が、昼の(物販や飲食の)活性化や来街者の増加・変化にどう影響しているか?」
・木屋町は夜に営業する飲食店が多いため昼のリピーターというのは考えづらいが、夜のリピーターにはつながっている(太田)
・土日の昼に開催すれば、いわゆるアイドルタイム(ランチタイムを過ぎた2時〜5時くらいまで)にお店を満席にできる可能性がある。また、昼の開催は夜よりイメージもさわやか(石上)

○質問「『合コン』への抵抗感をなくすためにどのようなPRを行っているか?」
・「来てみたら楽しい」というイメージや、なるべく安心感を与えるホームページをつくり、どういう人がつくりあげているのかを細かく説明している(太田)
・twitterでは女性である自分が告知をしているが、女性が開催していることがわかれば安心感は増すのではないか(太田)
・メールでの質問にはいつでも、どんな内容でも的確に答えるようにしている(太田)

○質問「市内の人が参加する際は、関係者に顔がわかってしまうことが抵抗になるのではないか?」
・婚活パーティよりは参加しやすいと思う。また、「女子会のつもりで来てもらって、面白い人がいたら喋ればいいし、面白くなかったら5人だけで飲んでください」というセールストークをしている。3500円で3時間飲み放題・食べ放題というのはとても条件がいい(石上)

質疑応答2

【概要紹介】
○大規模合コンを実施した効果について
・実行委員会のスタッフをやりたいという応募者が非常に多い。「まちづくり」や「地域活性化」という言葉を使っていないが、多くの方がまちに集まって盛り上がり、終了の時間になると一斉に拍手がわき起こる。やってよかっと思う(石上)

ディスカッションを振り返って

【概要紹介】
・まちの人と接触していく機会を増やしていくことが成功の条件。「とにかくやってしまう」こと。そこから物事は進んでいく(逆井)
・あがら☆たなべぇ調査隊は結成から4年目を迎え、これからは継続していく苦しみが出てくると思っているが、これからもこうした出会いを活かすようにしたい(北田)
・地域によって正解は違うと思うので、とりあえずやってみることが大事。やりながら、自分の地域に合うように変化していけばいい。失敗することも苦労することも糧になり、楽しみになり、それを通じてまちの人との関係も深くなっていく(太田)
・自己犠牲が成り立つ時代ではないと思う。やはり「楽しい」と思えるかが大事。「楽しそうだから参加させてよ」というこの指止まれ方式でないと継続していかないと思う(石上)

登録日 2012年3月02日(金曜)12:00

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