研修・セミナー

第3回 まちづくりオープン会議 まちづくりを仕事にする~タウンマネージャー・まちづくり会社の仕事~(前編)~

2012年2月10日に東京で公開収録が行われた第3回まちづくりオープン会議「まちづくりを仕事にする〜タウンマネージャー・まちづくり会社の仕事〜」では、タウンマネージャーやまちづくり会社等のスタッフとしてまちづくりの現場でご活躍の方々を登壇者にお迎えしました。
登壇者のみなさんのお仕事の内容、現在のお仕事に就くまでの経歴を紹介いただいた後に行われたディスカッションは、タウンマネージャーの必要性や役割、まちづくりを仕事にすることを志す方々へのメッセージや、これからの担い手づくりなどについて考えるものになり、参加者との質疑応答も交え、活発なやりとりが行われました。その模様を3部構成でお届けします。

前編「まちづくりとタウンマネージャー」「登壇者のみなさんの業務内容」を見る
中編「タウンマネージャーの役割・必要性について」を見る
後編「まちづくりを志す人へのメッセージ」「仕事としてのタウンマネージャー」「質疑応答」を見る

まちづくりとタウンマネージャー

映像(チャプター1)を見る

コーディネーターの流通科学大学特別教授・石原武政さん
コーディネーターの流通科学大学特別教授・石原武政さん

石原 「まちづくり」という言葉が日本で定着するようになってざっと30年ぐらい、それにあわせて「タウンマネージャー」あるいは「タウンマネジメント」という言葉が使われるようになって30年弱ぐらいになると思う。

タウンマネージャーという仕事が認知されるようになったのはもっと最近のことで、10年ほど前は「タウンマネージャーとしてまちを運営するのは市長の仕事だ」という言われ方をしていた。

それがタウンマネージャーを一つの職業とする方向に進んで、最近はタウンマネージャーの役割が非常に重視されるようになってきた。

今日は実際にタウンマネージャーを務めている方、そしてタウンマネージャーを受け入れる地域の方、双方にお出でいただいている。まずはみなさんにお仕事の内容、あるいは現在の仕事をされるまでどんなことをされてきたのかを含め、タウンマネージャーやまちづくりの仕事というのはどんなことなのかをうかがっていきたい。

登壇者のみなさんの業務内容~自己紹介を兼ねて~

映像(チャプター2)を見る

大手流通業から独立して商店街へ。まちづくりにマネジメントを取り入れて25年
(青森市新町商店街振興組合 副理事長・加藤博さん)

青森市新町商店街振興組合 副理事長・加藤博さん
青森市新町商店街振興組合 副理事長・加藤博さん

加藤 私はニチイという大手流通業の会社に長いこと勤務していたが、25年前、故郷に近い青森で独立し、それからずっとまちづくり運動をやっている。

企業にいた時に組織やマネジメントを勉強させてもらったことから、商店街活動にもマネジメントを取り入れていこうとしたのが最初だった。

私が活動を始めた当初は、「まちづくり」の「まち」は、「街区」の「街づくり」だった。それがここ10数年前から平仮名の「まちづくり」になった。

亡くなられた田村明先生が本にも書いておられるが、「まちづくり」とは、行政・商工会議所・商業者関係なく、そこに住んでいる人たちすべてが、自分たちの地域をよくしていくために一緒にするべき運動だ。

そこで、私も「まちづくり」に取り組むため、平成12年に商業支援ベンチャー、パサージュ・マネジメント・オフィス(PMO)という会社を設立した。少しでも雇用や起業・創業につながればという運動を展開している。

もともと青森のまちにとって私はヨソ者だったが、20年以上経つともう地元住民。ヨソ者の立場もわかるし、そこにずっといた住民の立場もわかる。うまい具合にバランスがとれていると思う。

商社から中小企業診断士として独立。タウンマネージャーの仕事に惹きこまれて
(府中市中心市街地活性化協議会 タウンマネージャー・原田弘子さん)

府中市中心市街地活性化協議会タウンマネージャー・原田弘子さん
府中市中心市街地活性化協議会タウンマネージャー・原田弘子さん

原田 私は商社で流通業向けの営業を長くやっていたが、職務の都合で中小企業診断士の資格を取得した。独立後、先輩診断士のご紹介で広島県呉市のタウンマネージャーに就かせていただいたのがこの仕事のスタート。

特にまちづくりに興味があったわけでも、商店街に思い入れがあったわけでもなかった。誤解を恐れずに言えば、商店街が衰退していくのは市場の自然な流れであり、新しい産業が出てくることによって商業は活性化していくくらいに思っていた。

しかし、この仕事をしていくうちに、そういう経済原理だけですべてが語れるわけでもないことが身に染みてわかるようになった。現在は呉市を卒業し、広島県府中市で中心市街地活性化協議会のタウンマネージャーをしている。

石原 「商店街が衰退していくのは自然な流れと思っていた」という人が、なぜまちづくりの世界に入ったのか。

原田 この世界に入ったのは、中小企業診断士の資格をとったことが大きい。前職の時から、診断士として独立し、商業コンサルタントになるつもりだった。たまたまご紹介いただいた大口の仕事が呉市だった。食べていくために呉に行ったというのが第一歩。

その後、仕事の面白さが私を変えた。人口が何万人という中心市街地に関わることができる仕事に就くチャンスは望んでもなかなかない。仕事のダイナミズムとでもいうものに惹き込まれていった。

商工会議所職員として、「動く」中心市街地活性化協議会の事務局を担う
(府中市中心市街地活性化協議会事務局・朝野弘行さん)

府中市中心市街地活性化協議会事務局・朝野弘行さん
府中市中心市街地活性化協議会事務局・朝野弘行さん

朝野 私は平成元年に府中商工会議所に入所し、それから講習・講演会の企画や運営、個人で事業をされている方への帳簿の付け方や確定申告の仕方の指導、金融支援、事業を始めたい方への支援などをお手伝いしてきた。

商工会議所とは、商工会議所法にもとづいて設立された、我が国唯一の地域経済総合団体。地域の振興と商工業の発展を目的に活動している。

府中市は広島県東部に位置するものづくりが中心のまち。人口は4万人で、府中家具が有名なほか、機械金属、繊維、味噌など、様々な地場産業がある。

平成19年5月に府中市中心市街地活性化基本計画が認定を受け、同年9月に中心市街地活性化協議会が設立され、以来、事務局という立場でまちづくりに参加してきた。

府中市中心市街地活性化協議会は「動く協議会」を目指しており、「企業参加」「歴史文化」「まちなか美化」「市民コミュニティ」の4委員会を設置して、取り組みを進めている。

例えば、企業参加委員会では「ものづくりのまち」ということを活かし、商店街をメイン会場にメーカーが出店する「府中玉手箱市・アウトレット祭り」を開催、今年度は2万人を超える方が訪れるイベントになった。そうしたことを事務局としてお手伝いしている。

アルバイトをきっかけに、まちづくり会社に就職。その後、別のまちのまちづくり会社に
(多治見まちづくり株式会社 事業課長・小口英二さん)

多治見まちづくり株式会社 事業課長・小口英二さん
多治見まちづくり株式会社 事業課長・小口英二さん

小口 私は長野県の岡谷市で生まれ、大学時代を石川県金沢市で過ごし、中心市街地にある片町商店街でアルバイトに没頭していた。

アルバイトとして、商店街の方々と触れ合う経験をさせていただいたことから、商店街と接点を持つ仕事に就きたいと思うようになり、大学卒業後は金沢のまちづくり会社・金沢商業活性化センターで仕事を始めることができた。

そこで2年間仕事をした後、ご縁があって岐阜県多治見市の多治見まちづくり株式会社のプロパー社員第一号として事業の推進を行っている。多治見市を美濃焼の産地として売り出したい。

また、事業の推進とともに、中間管理職の立場で会社運営にもあたっている。組織整備も重要な課題となっている。

チャプター1

チャプター2

登録日 2012年3月07日(水曜)15:30

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