
迷い見つけるまちめぐり!
銚子の地名の由来に始まり、
歴史や文化的背景を丁寧な手書きの文字で解説
これら3つのエリアを紹介するのはきつね、かもめ、海亀という銚子に馴染みのある3つのキャラクター。
たとえば、テレビドラマなどで幾度もロケ地となり、ノスタルジックな町並みを残す「坂のまちエリア」のシンボルキャラクターは海亀ですが、これらのキャラクターが採用された理由も、マップには記されています。
「銚子の漁師は沖で亀を捕らえると酒を呑ませて海へ返します。『海亀』は竜宮城のお使いであり長命の象徴なので、このエリアのキャラクターになっています……」「カモメはイワシのいる場所を教えてくれるので、昔から漁師は竜宮城のお使いと信じ、捕ったりいじめたり食べたりしません」
もちろんキャラクターだけでなく、銚子という地名の由来についてトリビアのようなマメ知識から、それぞれの観光スポットについて歴史的な理解を深める解説や現在のまちの様子まで、まちを楽しむポイントが話し言葉と手書きの丁寧な文字でマップの一面に散りばめられているのです。
まちの歴史と文化的背景を知る「読み物」としても重宝してしまうこのマップ、まるで語り部がいて、銚子のまちへといざなってくれるかのようです。
「そんなにたくさんの情報があったら、道に迷ってしまいそう……」と思われる方もいるかもしれません。わかりやすさには万全の配慮を払いながらも、地図の表紙には「道に迷ってしまったら、近くのお店やまちの人に気軽に声をかけてくださいね」と書いてあります。
地域の方言に触れ、地元の人と交流することはまち歩きの醍醐味のひとつ。地元の人にとっても、外からやってきた旅行者と触れ合うことは、自らの地域を再発見するきっかけになります。そんな地域との交流のきっかけになることを目指して作成されたのが、「てんでん銚子まち歩きマップ」なのです。
「てんでん銚子まち歩きマップ」データ
制作期間 | 3ヶ月 |
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制作スタッフの数 | 「まちなか歩き研究会」13名、デザイナー1名 |
発行部数 | 当初6,000部 |
制作費用 | 約358,000円 |
利用した補助金等 | なし |
マップの配布先・設置先 | スローライフまちづくり全国都市会議、ちばデスティネーションキャンペーン等で配布・銚子市、銚子市観光協会、地域の情報ステーション等に設置 |
今後の予定 | 検討中 |
後編に続きます |
第11回 「てんでん銚子まち歩きマップ」(千葉県銚子市・前編) | |
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地域再生のためのまち歩きマップ | |
上下が逆さまの地図!? | |
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