まちづくり男子座談会(2)

 
 

-いくつか事業のお話を挙げていただきましたが、注力されている点、そしてこれからどのように広げていこうとされているのかについてお話をお伺いできればと思います。竹村さん、いかがですか-

竹村

 長浜では、まちなかに住む若者が減り、商業の現場では店主もお客さんも高齢化しているという状況です。今から30年ほど前、当時まちなかに定住している人たちが「どうすれば、街に人が来るのか」を考えて実行したことで、今の街の原型が作られ、町家の一軒々々やそれらが連なる町並みに磨きがかけられてきました。翻って、現在、30年後の街を考える人材が街にいないという状況はとてもまずいと感じています。
 そして、観光市場で経済力を回復した商店街付近はさることながら、そこを一筋離れると管理されない町家が次々壊されていくというのも現状です。私は町衆の暮らしの器となってきた町家が大好きで、一軒でも多く守りたいと思っています。しかし社会の変化とともにまちなかに家や店を持つ感覚が変わり、代々受け継いだ町家を個人では維持しにくい状態にあります。そこを無理強いするのではなく、利点を見出す組織として、受け継いでいく流れを作ろうとしています。具体的には、空き町家にリノベーションを施して、住まいとして再生することです。改修工事のノウハウやコスト、それに運営による収益を冷静に組み立て、実行することによって収益を上げ始めています。例えば、大型の町家を借り上げてリノベーションを施し、シェアハウスとして転貸運営しているケースがあります。オーナーさんからご理解をいただき、良い条件でお借りすることができていることや、住人のみなさんが気に入って、運営にも協力的でいてくれていることなど、関係する多くの方の協力によって成立しているということもさることながら、動き出すためには社内での意思共有にも時間がかかりました。おそらくうちの会社に限らないと思いますが、まちづくりを「仕事」にしようとしていると、個別の現場で着想する企画力と、それを実現するための調整力や粘り強さが鍛えられていると思います。企画書を何度も何度も作り変えて、どうしたら動き出せるのかに悩みながら前に進むというプロセスそのものにとてもやりがいを感じています。関係者間でコンセプトを共有することから始まった取り組みが、実際に何組かの家族の生活につながっているという誇りがあります。
 現実の空間ができることによって、それらがショールーム的にも機能して、それを見た方が次また次と、プロジェクトのきっかけになるという良い連鎖も起こっています。しかしそれでも尚、古い家には価値が無いと考えているオーナーさんと、反対に町家に住み継ぎたいと考えている若い世代がまだ沢山います。まだまだやれることがあると感じます。
 これからのことですが、こうした動きを加速させるためにも、再度「住まい」にとどまらないコンテンツ作りにも励んでいきたいと思っています。長浜のある湖北エリアの伸びやかな環境や、農と食の盛んな動き、同じく土地に根ざしたものづくりの可能性など、暮らしを楽しむエッセンスや、これからの生業として大きな魅力のあることなど、地元に暮らす自分たち自身に訴求するコンテンツの溜まり場をまちなかに作っていきたいと思っています。ここぞと思う候補地が路地裏にあって、実現に向けて動いているのですが、これがまた難しく、今それを楽しんでいる最中です。

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登録日 2016年3月31日(木曜)00:00

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