まちづくり女子座談会(1)

 
 

-本日、兒玉絵美さん(NPO法人クロスメディアしまだタウンマネージャー)、國廣純子さん(青梅市中心市街地活性化協議会タウンマネージャー)、藤原祥乃さん(株式会社まちづくり立川事務局長)にお集まりいただきましたが、まずはお三方の略歴とまちづくりに携われるようになったきっかけから伺って行きたいと思います。まず、兒玉さん、いかがでしょうか-

兒玉

 私はNPO法人クロスメディアしまだに所属しており、人口10万人弱の静岡県島田市を拠点に活動しています。もともとは、人口わずか5,000人の川根町(2008年に島田市に合併)において、川根町商工会職員として、キャリアをスタートさせました。とても小さい町ですので、観光事業から農商工連携、まちづくりまで、あらゆる業務を担当しました。しかし、商工会ですので「商業のことを商業者など限られた人としか実施できない」というようなところがあります。商工会在職中には、クロスメディアしまだが運営する「地域の特産物を全国に向けて発信する事業“シマダマルシェ”」に立ち上げ時から携わり、商工会職員として当時県内初となるNPO法人の理事となりました。
 商工会の業務をひととおり経験した後は、もっと広く街のことを捉え、「街にお金が落ちる仕組みを考え、そして自ら主体性をもって活動ができる場所に行きたい」と漠然と考えるようになりました。ちょうどその頃、吉原宿の佐野荘一さんに「タウンマネージャーをやってみない?」と声をかけてもらって、2012年3月に商工会を退社、本格的にまちづくりの世界に飛び込みました。タウンマネージャーとして声をかけられる以前からNPO法人の理事として活動をしていましたので、うまく次のステージに移ったという感じでしょうか。

-移られてからの活動の幅は広がりましたか-

兒玉

 ずいぶん広がりましたね。特に、業務で相手にする対象が多様になったというのはあります。また後で話になると思いますが、いま子どもとアートに注力して事業を実施しています。前職の頃には手がけたこともない取組ですので、活動の幅は広がっているなあと感じています。

-ありがとうございます。続いて、國廣さんですが、大学で計量経済学を専攻された後に就職され、そのあと建築学科にて学び、今はまちづくりに携わっていらっしゃるという経歴と伺いました。就職先から一度大学に戻ろうと思われたきっかけとはどういったところにあるのでしょうか-

國廣

 大学卒業後、日本銀行に勤めました。調査統計局に配属され、リサーチ業務に携わることになりましたので、大学で学んだ計量経済学をそのまま活かすことができました。しかし、大きな会社・組織というのは、目的が既に定められていて、その中では、自分自身が歯車にならなければならないことが多く、自ら貢献できる、自らアイデアを出し実現させるという場面はとても少ないと感じていました。そのうち自分でロードマップを提案できる仕事をやりたいと思うようになり、建築学科に進学しました。社会的なデザインやアウトプットなどに関わる仕事であって、前職の経験や知識も活かせるという点から、わりと広い分野を対象としている建築や都市の分野に進みました。

-新規にスタートされるというよりは、前職の経験も生かし、さらに自分の思っていることが実現できるという点で建築を選ばれたのですね-

國廣

 そうですね。建築分野に軸足を移した後、さらに自分の中で振れ幅を作るという意味では、リサーチを積み上げてできることの他に、全く異なるクリエイティブな発想を持てるようにならなければならないというのがありました。建築学科を出て最初に所属した建築家の事務所で、瀬戸内犬島アートプロジェクトを手掛けることになりました。犬島は1周4キロの島ですが、ランドスケープから街に入り込み、街の人たちの気持ちの把握から企業との交渉までと広範囲に渡るプロジェクトに関わることができました。主要業務は、美術館の設計管理などでしたが、大きなプロジェクトを経験できたことで、後々のまちづくりにつながる知見を得ることができました。その後は北京に拠点をうつして中国で4年ほど都市計画と建築の仕事に関わり、日中の設計チーム編成やプロジェクトマネジメントの責任者をしていました。中国の仕事を終えて帰国した頃、たまたま同業に携わる方から青梅の仕事を紹介されてタウンマネージャーを引受けることになりました。
 今、この仕事に取り組んでいるビジョンは、中国での経験によって形作られています。以前、中国の都市計画を手がけた際、中国の方は、日本の制度や実例を参考したいという強い要望を持っていました。いま人口減少に直面する日本で起こっていること、都市の縮小をどう扱うかという課題とノウハウは、今後の世界において非常に有益な知見になります。いまの仕事での経験をもって、新しい都市づくりへの展開を考えたいと思っています。

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登録日 2016年3月31日(木曜)00:00

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