コラム・事例紹介

アジア発信の都市モデルをつくる
~団地再生プロジェクトの取り組みとアジアの都市モデルを考える事

土谷 貞雄

土谷 貞雄(つちや さだお)

1960 東京生まれ
1984 日本大学理工学部建築学科修士修了
1985 イタリア政府留学生、ローマ大学留学
2007 無印良品の家を運営する、ムジネット株式会社取締役
2008 独立、株式会社貞雄設立

株式会社貞雄代表。無印良品のコミュニケーションサイト「くらしの良品研究所」「みんなで考える住まいのかたち」で、コラムの執筆やアンケートなどを行い、コミュニケーションを通したものづくりや共感の仕組みづくりを実践。現在は独立して企業のウェブコミュニティサポートを中心に、企業のサポートを主な業務としている。また「HOUSE VISION」を中心としてアジア各地の研究会など、暮らしに関する研究会を多く企画運営している。

未来の社会を変えていく

―これまでの取組について教えてください。

 社会の変革をどう見つけるのか。そしてどう解決していくのか。ビジネスを見据えて、企業のコンサルティングを数多く実施してきました。また最近は、様々な研究会やトークイベントを日本、アジア各地で行っています。
 以下主な活動を2つ紹介します。①HOUSE VISION②無印とURの団地再生プロジェクトです。

1)HOUSE VISION

 HOUSE VISIONは、「新しい常識で都市に住もう」という理念のもと、「家」を未来の多様な産業の交差点として見立て、新しい暮らし方を具体的に提示するためにつくられた情報発信と研究のプラットフォームです。研究会、シンポジウム、書籍、展覧会などさまざまな方法で、住まいの「新しい常識」を発信し、議論を交わしています。2013年3月には、東京(お台場)で、企業と建築家が結集して大規模な展覧会を開催しました。

ハウスビジョン

出典)HOUSE VISION


 2016年にアジア各都市(ジャカルタ、ベトナム、中国、マレーシア、台湾)で順次、展覧会等の開催を予定および計画しています。そのために、アジアの都市を、今どう読んでいくのか、住宅や暮らしの課題を見つけ出しどのように解決していくのかについて、各地で研究会を実施しています。

 日本のHOUSE VISION活動では、今後、(住宅・生活をとりまく)の社会に、どういう変化がおきるかを具体的に視覚化することを目的にしています。そのために展覧会もおこなったわけです。その展示では、例えば地域で500人が一緒に住む共同住宅、シェアということをコンセプトに単身に近い人たちがどうやって暮らしていけるのか、1つの家族に1つの家という今までのかたちから、1人という個が集まって暮らすというこれからの社会におきるだろう暮らし方の解決を展示したりもしました。また通信技術やハイテクを利用して居住者の健康状態を把握したり、生活者同士の情報の共有のしかたや、情報の戻し方などについても提示してみました。

ハウスビジョン

出典)HOUSE VISION


 またこうした研究をするにあたりデータを収集することも大切で、日本の生活者自身に、自分たちの生活の豊かさ、良さに気づいてもらうため、企業と連携してウェブ上でのアンケートなども行ってきました。特にこれは、無印良品のサイトで多く実施しています。

ハウスビジョン

出典)無印良品の家「みんなで考える住まいのかたちアンケート」

○HOUSE VISIONについて

日本の暮らしの未来を考える、アジアの未来を考える
 ~HOUSE VISIONの活動が目指す事

 HOUSE VISIONは2013年に大規模な展覧会を行いました。そこでは企業と建築家が一緒になって7つのパビリオンを展示し、3週間で35000人の人が訪れました。この研究会は原研哉氏と私で一緒に始めた活動で今も継続、そして展開はアジア各地に広がっています。2016年にはアジア6カ国で展覧会を行う計画で進んでいます。この研究会は2011年3月東北大震災前日住宅産業にかかわる企業建築家研究者によって組織されました。縮退する日本の経済、高齢化や少子化などの人口問題などを抱えた日本の未来をどう描いていくのか、その状況を縮退ととらえるのでなく、成熟ととらえ、単体での商品開発や企業戦略でなく、暮らしそのものを見つめ直し、日本の暮らしの根底から、その質を上げていく事が、産業の未来としても重要であると考えたのです。

 HOUOSE VISION in ASIA

 2016年にはアジア6カ国で展覧会を行う計画を進めています。日本東京/中国北京/インドネシアジャカルタ/べトナムハノイ/マレーシアKL/台湾です。ただし台湾についてはこれからの準備になります。中国での研究会は2011年より始まり、インドネシア、べトナムでも毎月一回の研究会、トークセッションや現地フィールドワークなどが始まっています。研究会では現地の建築家、研究者、行政などの方と、日本から建築家、研究者などが一緒に活動を進め、テーマごとにフィールドワークやウェブアンケートを行っています。
 2016年の展覧会は日本ですでに行ったように、実物大のスケールでの各国10個のパビリオンをつくる予定で動いています。6カ国が終わると、すべての展示は60個になり、2017年からは、模型やパネルなどを使ってアジア各地で巡回もする予定です。

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この記事をご覧になった方にはこちらが参考になります

HOUSE VISION
MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト
無印良品くらしの良品研究所

登録日 2014年7月31日(木曜)00:00

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