コラム・事例紹介

放置自転車を“きれいに”なくす -トーマスの挑戦-

小野原 龍弘(おのはら たつひろ)

トーマス株式会社 代表取締役
1960年佐賀県生まれ。大学卒業後、キーエンス、ヤマザキマザック、ニチメンなどを経て、1999年に起業。自転車文化のトータルプロデュースによって、地域貢献を目指す企業「トーマス」を設立し、まちなか駐輪事業「チャリロックシステム」を展開。2006年6月、第1回九州ニュービジネス優秀賞を受賞。

-トーマスが手がける事業と特徴について教えてください-

 トーマスの事業の柱は「チャリロックシステム」であり、まちなかにおける駐輪事業を展開しています。自転車1台1台を個別に、さらに遠隔操作によって集中的に管理するシステムを構築している事業は日本でも珍しい取組みです。
 事業の特徴としては4点あります。まず、前輪を差し込むだけで自動的にロックがかかる仕組みを採用しています。従来の面倒なワイヤー式とは異なり、ワンアクションでロックがかかるため、通勤・通学の忙しい時間帯でもストレスなく駐輪することができます。2点目は、暗証番号登録による二重ロックを採用しており、誤精算や盗難防止も可能になっています。3点目は、機械精算であり、基本的に1回あたり1コイン(100円)ですので、わかりやすい料金設定となっています 。機械精算は無人でできますので、営業時間の制限もありません。24時間いつでも出し入れ可能です。最後に、“ラック方式”という駐輪方式を採用していますので、自転車が将棋倒しになったり、まちの景観を損ねたりすることなく、整然と駐輪することができます。この4点をひとつの事業で実現しています。

-なぜ「チャリロック」を手がけようと思われたのですか-

 起業する前は、機械販売業の営業担当サラリーマンでした。営業トップの成績を残せば、会社も自社製品をさらに売ってもらいたいと考えるので、社内の開発状況などの情報も営業トップに集まってきます。しかし、2番手の成績では情報が全く入ってきません。結局は何でもトップにならなければ物事は動かせないと感じ、起業することを考えるようになりました。
 その後、機械販売代理店として起業しましたが、売掛金を含め、資金回収期間が長く、事業リスクが大きいことを痛感していました。「できるだけ資金回収が短い事業はないか」と模索していた頃、自転車を盗まれ、天神のまちを歩くことがありました。まちなみを見ながら、違法駐輪を無くし、かつ事業として成立するスキームをひらめきました。駐輪機を販売する企業、駐輪機を運用する自治体、双方の視点を盛り込んだ“駐輪機メーカーであり駐輪機運営サービス”を手がける事業の実現を考えました。その後、前職時代の技術者とともに試作機を開発、2000年3月には、日本で初めての屋外型駐輪機「チャリロック駐輪機」を設置し、同年8月には遠隔で操作できる「チャリロックシステム」を導入することに成功しました。
 

チャリロック駐輪機

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登録日 2015年7月03日(金曜)00:00

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