コラム・事例紹介

第2回 まちづくりコラム 「街元気に必要な二つの要素―『政策理念』と『連携』」 加藤 博

加藤 博

加藤 博(かとう・ひろし)

青森市新町商店街振興組合常務理事
昭和24年4月7日生まれ。西津軽郡深浦町出身 明治大学農学部卒業。「この土地は、先祖からもらった物ではない、子孫から借り受けているのだ。」を心の拠り所に、毎月40回以上の会議に出席する。全てが「まちづくり」に関するものばかりで、これらが「天命」とも思っている。青森市新町商店街振興組合常務理事、青森商工会議所常議員、青森市中心市街地活性化協議会副会長、(有)PMO(パサージュ・マネージメント・オフィス)代表取締役社長 他役職多数。

商店街とは、人々が集まる場所に、小売商店、飲食店等が集積して誕生したものであり、環境変化に対応しながら時代に適合して存在し続けてきました。個々の商店の役割は消費者が望む商品やサービスを適正に提供することであり、商店街の役割は個々の商店に多様な人々を呼び込むための装置なのです。また商店街は、駅前や中心市街地などの利便性の高い場所に一定の空間を有し、毎日多くの人々が行き交う場所であることから、公共的な空間であり、社会公共施設なのです。だからこそ、国や地方自冶体では、普及啓発事業、専門化派遣事業、開発補助、イベント、販促事業への補助、アーケードや歩道等の整備への補助など、実に多様な支援を商店街に行ってきたのです。

しかし商店街の衰退には歯止めがかからなかった。もちろん景気の低迷や消費者ニーズの変化、そして無秩序な市街地拡大による都市のスプロール現象などの要因も大きいのですが、商店街は市場原理に基づく競争を回避し、国や地方自冶体の手厚い保護のもとで自らの活力を低下させていったのではないかという反省があるのです。このことに先に気づいたのも国や地方自冶体なのではないのでしょうか。だからこそ「街元気プロジェクト」事業を立ち上げ、全国に街元気リーダーを育成しようとしているのだと確信するのです。商業者自身も未だ長い不況の出口が見えないまま、何とか生き残りたい一心で辛抱、耐えてきているのです。

青森市中心街区の街づくり運動を展開し早15年を経過致しました。ようやく大事なキーワードが見えて来たような感じがしております。すなわち、「政策理念」と「連携」です。我々商店街の役割は個々の商店に多様な人々を呼びこむ為の装置であり、個店の役割は消費者が望む商品やサービスを適正に提供することではないのでしょうか!どんな会社、企業でも経営理念があり、目標を明確にしているのではないのでしょうか。だからこそ意思統一、合意形成が出来にくい商店街には「政策理念」が必要であり、未来に対する目標が必要なのです。幸いにも我が新町商店街では「福祉対応型商店街」と言うビジョンを掲げ様々な事業、イベントを展開しておりますのは、青森市の都市計画の基本理念である「コンパクトシテイの形成」という政策理念と共同歩調を取れる事が何よりも大きく寄与しているのだと確信しております。我々商店街は青森市の中心市街地の商店街として、いわば青森市の顔としてコンパクトシテイを体現する役割を担っているのではないでしょうか。パサージュ広場、アウガ、まちなか居住等の協働事業に活かされていると思うのです。

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一生懸命「街づくり運動」を展開していると、自分の力の無さに気づくのです、そして誰かの力が、助けが必要になるのです。現在我々は各種NPO法人、ボランティア団体、各種施設団体等連携して事業を実施しておりますが、これが大きな支えとなり、益々支援の輪が広がっております。小さな成功体験を積み重ねながら、ゆっくりと着実にパートナーシップを育成し、お互いに対等な立場で参画して行ければと願って止みません。
昨年、同じ意志を持つ仲間が青森新鮮組というNPOを立ち上げ新町通りとパサージュ広場の花の植え替え、美化運動を展開、新鮮な産直野菜のフリーマーケットを展開しようと連携の輪が広がり、維持管理を商店街各個店とNPOサンネットさんが受け持っており、花の好きな地域住民や、ライオンズクラブ等も巻き込めればと思っております。「商店街活性化は、商店街だけでは達成できないのかもしれない」と認識することが、商店街が他の主体とパートナーシップを組む第一歩であると心得るからです。

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今年は、昨年度より研究会を重ねてきました、「一店逸品運動」のフェアを3月に開催し現在2年目の研究会を立ち上げております。これまで商店街活動を通し様々な事業、イベントを実施して参りましたが、真に我々商業者がお客様の要望している商品が何なのか?我々が自信を持ってお薦めできる商品は何なのか?を振り返り真剣に考えた時に、この「一店逸品運動」が必要なのだ!と言う事に気がついたのです。又最近の「あきんど隊」の会議で取り上げられた「大地の感謝祭」イベントは寂れ行きつつある商店街に再び活気を取り戻そうと県内の農産物を一同に集め車道を開放し、消費者と生産者を直接結び付け、横の繋がり、連携を強化しようと今奔走しており、10月23,24日の2日間実施致します。街元気現地実習にて参加者にも体験して頂こうと思っております。このように誰かの発想を活かし、動ける者が動いていく体制づくりが、今まさに、求められているのではないでしょうか。

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青森市新町商店街振興組合

登録日 2007年3月15日(木曜)01:00

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